師匠の整体院
師匠の整体院
【師匠の悩み】
しばらくは自宅での施術と出張整体とで細々とやっていました。
少しずつ貯金して、そのうち店舗をまた持てたら…と気長に考えて、ホームページに手を加えたり勉強したりという毎日を送っていました。
その頃、師匠は悩んでいました。
『自分の整体に西洋医学の
裏付けがほしい
東洋医学と西洋医学がバランスよく
結びつけば、もっと効果のある
施術を提供することができる…』
と、その頃のブログにあります。
そしてその勉強のために整体院を閉めると。
私は反対でした。
梅田先生を頼ってきている患者さん、あちこち回ってやっとたどりついた!と思っておられる方も多いのに(私もその一人)、そんな方達はこれからどうすればいいのか。
患者さんのこともだけれど、師匠自身はいいのかな。
コツコツ作り上げたあの整体院がなくなって。
全然知らない人が普通の事務所として使うとか。
もったいなすぎる。
あとで後悔してもあの整体院は戻ってこないのに…。
でも、私が考え付くようなことなどは全部考えて悩んだ上での固い決心のようでした。
全て今後の患者さんのためにずっと考えた選択、ということに私はもう何も言えませんでした。
【ある日突然…】
5月半ばのある日、ふと閃いた。
私があの場所を借りるのはどうやろか。
それこそ、苦心して作り上げたあの整体院を私が使うなど、恐れ多いのだけど。
でも、あの場所を残せば、師匠が施術する時に使ってもらえるし、もちろん、私もまた店舗経営ができる。
そしてまたまたあと先考えず、気が付いたら「もし辞めるなら、私に譲ってください」とメールを送っていました。
なんのためらいもなく…
その時は、家賃が払っていけるのか?とか、ちゃんと経営していけるのか、何よりまだ貯金もできてないのに、初期費用が払えるんだろうか、なんてことは全く考えませんでした。
何かに突き動かされるような感じでした。
師匠からの返事は…
「今日、今月いっぱいで辞める決心をして不動産屋さんに言いました。運送会社にも連絡を取ったところです」
えぇ~なんでまた急に。
またなんで今日なん?
でも、私の突発的な申し出に快くOKしてくださり、不動産屋さんに話をつけてくれて…
これからが、まるで早送りのような毎日でした。
不動産屋さんに契約に行き、お金をかき集め、息子に「印鑑証明を取って来て!」と連絡。
「なんでまた?!今度は何するん?」とあきれる息子に「ゴメン!保証人になって。急いでな」
「まったくもう、いつも事後報告やねんから」と言いつつしぶしぶ承諾。
書類も揃い、無事契約完了。
そして…
6月1日、「とも整体院神戸」リニューアルオープン!
この間なんと10日ほどでした。
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