店舗撤退
店舗撤退
【撤退を決めてから】
撤退を決めて、まず思ったのは(あ~エアコン工事しなくてよかった…)
付けてたら損してたな。
こうなるのをしらずしらず予想してたんやろか…
それにしても整体院の備品をどこかへ移さなければいけない。
この際少し広めの家に引っ越すしかないな。
考える余裕もなく、不動産屋さんめぐりを始めた。
それにしても煙臭いにおいが染み付いた備品に毎日毎日消臭剤をふりかけながら、やっぱり少し悲しかった。
これから先また店舗を持てる日がいつか来るんだろうか。
いやいや、いらんこと考えず、今できることをやって行こう。
出張整体と家でも細々とやっていけばいい。
なんとかなるわさ。
【引き揚げる】
そしてちょうどいい家が見つかり、引っ越し。
整体院の道具をすべて引き揚げ、がらんとした部屋。
開業前に見に来た時と同じ状態になっていた。
開業前の、忙しいけどわくわくしながら準備したこと。
開業してからの嬉しかったことやしんどかったこと。
色々思い出した。
ここではたくさん練習し、失敗もし、貴重な経験をさせてもらいました。
そして少し自信も持てるようになりました。
さあ練習は終り、これからは自分の力で頑張るんだ、と言われている気がしました。
よし!今からが本番。頑張るぞ!
引っ越し先では最初、「商売はちょっと…」と不動産屋さんに言われていました。
だめか…どうしよう?
でも、ダメ元で、と大家さんに挨拶に行った時、「実は整体をやっていて…」という話をしてみました。
すると…「あら~じゃあ、近所にチラシ持って行きましょう。ここでしてくれるの?」
え?いいの?
「まあ、看板とかは困るけど、いいんじゃない?私も肩こってるし」
とってもいい大家さんで救われました。
それからは出張整体中心にするつもりでしたが、大家さんや近所の方が訪ねてきてくれたり、以前からの常連の方も予約を入れてくれたり…
人の情が身にしみて、ほんとにありがたいなぁと思う日々でした。
個人の家なので、ホームページに詳しい住所は載せられず、当然予約も少なめでしたが、そんなのは開業当時に十分経験していたので、今回は焦ることなく気持ちに余裕を持って過ごすことができました。
いずれまた必ず店舗が持てる、その時のための準備期間だと思っていました。